統合失調症による認知機能の低下は通常の認知症とは違うと言われていますが、私にとって母は症状は認知症と同変わりません。母の認知機能の低下に気づいたのは10年ほど前になりますが、まさかという思いから受け入れていませんでした。元々、世話好きだった母。でも父が亡くなってから誰かに何かをしてあげることが無くなり症状が悪化しました。
風呂上がりの信じられない行動
母が兄夫婦に引き取られて数ヶ月後のこと。
兄夫婦は飲食店を経営していたので、帰りは夜だった。
ある日、いつものように帰宅するとなんと母がすっ裸で仰向けになって寝ていたらしい・・・
せめて下着くらいつけろや(いや、そういう問題じゃない)
兄は仰天・・・そりゃそうだよね(笑)
速攻で母を起こしたらしいけど、その翌日に兄から電話が掛かってきた。
思わず笑ってしまった・・・(いや、爆笑か)
母との電話で話を聞いてみたところ、さっぱりしたけど暑かったのよ。
リラックスしてたらそのまま寝てしまったんだと。(だから下着くらい穿けっての)
「もうビックリしちゃったわよ!」って言ってたが、ビックリしたのはあなたではない。
それからそんなことは無かったのだが、今から考えるとこの時点で奇怪な行動をとっていたんだと思わざるを得ない。
レーザー攻撃から身を護るためのアイマスク
母はレーザービームから目を守るために、なぜかアイマスクをして寝る。
見えないのにアイマスクっていうのもツッコミどころだが、本人はそれで自分を守っていると思い込んでいる。
アイマスクに関しては、ここ数年ずっとつけている。
我が家に泊まりに来た時も、絶対にアイマスクを欠かさない。
って言うことで、どうせならとアイマスクを新調してやった。
ダイソーで見つけたのは、星飛馬みたいな目が書いてあるやつ(笑)
そして、母は未だにそのアイマスクに何が書かれているかは知らない・・・。
もし、老人ホームに入居することになったら”まとも”なアイマスクに買い替えてやらねば、他の入居者がビックリしちゃうからね~
新しく買っておいたよ!って、アヒルの口のマスクを渡したこともある。
でも病院に連れて行くときにアヒルマスクをしようとしてたから、「病院内は不織布のマスクがいいよ!」とサラリと変えさせる努力も必要(笑)
介護とかもそうだけど、認知機能の低下が現れた人を相手にしていると自分自身も参っちゃうから、少しでも笑いを・・・と思って自分たちのためにやってる。
寝てるのにガッツ燃えてる!って感じで何度見ても笑っちゃう。
自己解釈
人は60歳を超えると、自分なりの解釈をしてしまうって話を聞いたことがある。
若い頃には普通に出来ていた解釈も、独自の解釈?になってしまうらしい・・・。
だからか!
ニュースを見ていても、母は正反対の解釈をするんだよね。
話がどうやって聞こえてるんだろう?って思ってたけど、最近その気持ちがちょっとだけ分かるような気がしてきた(笑)
いや、まだ大丈夫。私は。たぶん・・・
目が見えてれば映像とかでも理解できると思うけど、母は目が見えない分”余計な解釈”を入れてしまう。
時々、ツッコミ入れてやるが大したことのないニュースはスルーしてしまう(面倒だし)
自己解釈ってすごいぞ。
たとえば、カマキリが卵を産んだってニュースがあるとするでしょ、そうすると母の解釈では「カマキリは産んだ卵を食べちゃうんだって」に変わる。
おいおい・・・まったく別モノになってるよ。
しかも、卵を産んで食べちゃったらカマキリも全滅しちゃうだろ?
でも、母にはそこまでの頭は働かないみたいだ。