認知症・要介護5・障害者1級(全盲)の実母の”マジすか劇場”。認知症だからと出来るだけ下を向かないよう、普通では「えっ?」と思えるようなこと、施設でのことなど気になったことを記しています。笑うことが好きな母、笑わせるのが好きな娘と孫だから何でも笑いに変えられたらいいかな。
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姫との暮らしと病気 認知症ばばのマジすか劇場 義実家・同居の話
顔の腫れで皮膚科に行く
母の右頬に腫れがあると介護施設の看護師さんから連絡がありました。
とりあえず一時様子を見るとのことでしたが、翌日には左頬も腫れて来たので
皮膚科に連れて行ってもらえないかと言われました。
施設では月に2度医師が診察に来るのですが、皮膚科の医師は月に1回。
次の診察日を待っている間に何かあったら大変ということで、電話をもらった当日に娘がばばを皮膚科に連れて行ってくれました。
孫たちも通ってる皮膚科が施設の向かいにあるので、ばばもそこに連れて行ったのですが
めちゃくちゃ混んでて2時間近く待たされたそうな・・・。
その間、娘が聞かされたばばの話があまりにも面白くて。
昔の記憶と混濁
ばばは、60代半ばまで居酒屋を経営していましたが
脳梗塞や糖尿病などを患っていた父があまり動けなくなってから引退しました。
母は元々とても元気で明るい性格だけど、今も昔のまま変わりません。
娘が聞かされていた話の内容は、その時のことと今のことが混濁している内容だったけど
面白すぎてボイスレコーダーに録音してもらったんです。
どうやら、介護士さんをお客さんと勘違いしている様子……。
私は毎月3回ほど母に飲み物を差し入れているんですが、認知症なのであるだけ飲んでしまうということで
すべて介護士さんが管理して、その日に必要な分を母に渡してくれるようにしたんです。
きっと介護士さんは「今日の飲み物を冷蔵庫に入れておきますね」とか「飲み物まだありますか?なければ持ってきますよ」みたいな話をしてると思うんですけど
母には「ママ、飲み物持ってきたから飲んでよ~」って聞こえるみたい(笑)
いつの間にか”ママ”と”お客さん”の会話になってるんですよ。
妄想客:「しかしママはいつ見ても綺麗だね~」
母:「あら、そうかい?でも私が着物を着てたらもっと綺麗だよ」
妄想客:「そりゃそうだよ!ママが着物を着てたら最高だよ!」
母→娘:「こんな感じで毎日まいにち、男どもがとっかえひっかえ部屋に遊びに来るのよ。まったく休む暇も寝てる暇もないのよ♪」
娘→母:「へ~そうなんだ。婆ちゃんモテモテだね!」
母→娘:「そうなのよ。毎日男どもが何かしら持ってくるのよ。ママ~ママ~って(笑)」
録音は30分ほどだったけど、聞いてて笑いが止まりません!
基本はばばが、客と自分の会話を娘に聞かせて時々娘の相づちや笑いが入ります。
平和だな~ばば。
皮膚科の治療が終わって施設に送り届けた時、とても穏やかで人当たりの優しい男性介護士さんが迎えに来てくれました。
ばばは全盲なので手を添えるだけでは危ないので、介護士さんがばばに向かい合って手を取って部屋まで連れて行ってくれます。
その時、ばばは嬉しそうに介護士さんとつないだ手を左右にフリフリしながら「じゃあ、またね~💕ありがとね~」と去って行ったんですって。
施設や介護士さんへの不満も無く、家に帰りたいとダダこねることもなく、毎日妄想の中で楽しく生活してるのを聞いて安心しました。
ちなみに頬の腫れはマスクかぶれみたいで、塗り薬で治ったみたいです^^